2013年8月27日火曜日

セントーから銭湯、そしてカエルの集まり (25/05/2010)

5月22日 
14時45分 ブナの参観終了後,天神橋筋の元銭湯だったアートセントーへ向かう。ガムランエイドのイベントがあるのだ。15時45分に到着すると,何やらまじめなフォーラムが行われていた。元女風呂の脱衣所で、簡単にメークして,ジャワの衣装に着替える。ブナは、番台に座ってご機嫌。男風呂にはガムラン。湯船に沈んでいたり,洗い場に並んでいたり。まずは,ジャワの古典舞踊を踊る。そして、たんぽぽの家の岡部太郎さんのお湯を沸かすパフォーマンスに絡む。そこから、だんだんとダンスに。ブナが最後を締めてくれる。即興ダンサーのYangjahさんも来ていたので,絡んでくれるかと思ったが,インドの絵巻物の東野健一さん並んでニヤニヤして見てるばっかり。撮影は、本間直樹さん。彼がいるとどんどん何でもyou tubeにアップされていく。 

ジャワ古典舞踊 男風呂編  
http://www.youtube.com/watch?v=44_t_HZ26s8 
http://www.youtube.com/watch?v=U8p9baV8sB4 

岡部さんの湯気のパフォーマンス+佐久間新から、やがてお湯のダンス 
湯気ダンス 
http://www.youtube.com/watch?v=uGA0WGz3s58 
お湯ダンス 
http://www.youtube.com/watch?v=TV0KACRn230 

その後で、10月23日に千里万博記念公園の太陽の塔の下で行うウドロウドロにチャレンジ。ガムラン関係者が多かったからか、風呂場で反響がよかったからか,とてもいい音になった。駆けつけてくれた作曲者ホセ・マセダのお弟子さんのアルセニオ・ニコラスさんも大満足の様子。 
マセダ ウドロウドロ 男風呂編 
http://www.youtube.com/watch?v=B1GkHYHzGUk 

18時30分終了。風呂場でムンムン汗をかいたので,本物の銭湯へ。天六温泉。近くの定食屋でご飯を食べて,帰路へ。この日の晩は,ダンサーの砂連尾理さんが、我が家へカエルの声を聞きにいきたいと言い出したことから,盛り上がって、「朝までカエルの集まり」をすることになっていた。マルガサリの西田ゆりちゃんを乗せて,高槻の砂連尾さん宅経由で豊能の自宅へ。11時前には、全員が集合した。イウィンさん、砂連尾さん、西田ゆりちゃん、美術家できこりの小池芽英子さん、神戸大学コミュニティミュージック関係の三宅博子さん、中島香織さん、沼田里衣さん、シマダさん、デザインをしているカコさん。乾杯をして,ひとしきりおしゃべり。11時30分から、さっそくカエルの声を愛でに外へ出る。 

我が家の東側の庇の下には、サウンドアーティストの鈴木昭男さんの「点音(おとだて)」のプレートがある。そこに立って耳をすますための標識。左右5~600メートル、奥行き3~400メートルの棚田の水が黒く光っているのが微かに見える。山をバックにした何万匹のカエルの音がオーケストラのように聞こえる。それぞれの田んぼのカエルグループが音量を変えたり,違う種類のカエルが鳴き出したりするのが手に取るように分かる。それから、みんな思い思いに夜中の田んぼへ出て行った。空からは今にも雨が落ちてきそうだった。 

家の前の坂道に残った僕と砂連尾さんは、すこし坂を寝返りしたり,重力を感じながら,坂をゆっくりと歩いたりしてみた。一緒に踊る機会が、遠くない先にやってきそうな予感。 

まもなく、空から雨がしたたって来た。カエルの声は一層とにぎやかになった。田んぼにいるよりも、「点音」で聞いた方がにぎやかに聞こえた。部屋に戻って,能勢の地酒「秋鹿」などを飲みながら,いろいろと話が盛り上がった。1時間おきくらいに何度か、田んぼへ聞きに行った。雨はだんだんときつくなっていった。仮眠をとる人も。僕はなんとか起き続け,ちびりちびりと飲んだ。午前4時前,空が白み始めたので,みんなを起こして、最後のセッションへ。雨が降っていたので,奇跡のアンサンブルとはちょっと違う音だったが,すこしずつ鳥の声が増え,カエルの声は、よせてはかえす波のように、大小を繰り返しながら,すこしずつおさまっていった。

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